WALL ART PROJECT vol.1 KIKUYA SHUTTER PAINT

■2006.10.22
相模原西門商店街のシンボル、岡本太郎作の「呼ぶ赤い手青い手」の修復チャリティイベント、アートフェスタロウの一環として、菊屋のシャッターを描く事になった。
23日の朝から描けるように、18時閉店後、シャッターの掃除と白塗り作業。

のはずが・・・。

シャッターの汚れが思いのほかしつこく、クレンザーで擦り、そしてホースにて放水。奇麗にはなったが夜なので全然乾かない。白塗りをしても、ペンキがどんどん流れてしまう。ティッシュをシャッターの溝に詰め込み、水分吸収。それでも完全に乾かすに至らず、敢えなくこの日の作業は終了。

■2006.10.23
朝8時より作業開始。今から白塗りしていては描く時間がないので、文字の部分のみ白塗りし、さっそく「呼ぶ赤い手青い手」のあたりをとる。ここから先が地道な作業だ。赤と青でひたすら平塗り。一度塗りではムラムラなので、二度塗り必至。他メンバーも集まり、手の周りに思い思い描き始める。

イベントは15時に終わったが、まだまだ描き続ける。ところが6時頃から雨が降り始めた。テントがあるから大丈夫と思っていたが、どんどん降りが激しくなり、テントの中に居ても濡れてしまう。致し方なくこの日の作業は中断。だが、片付け終わった頃にはすっかり小降りに。何事もなかなか上手くいかないものだ。

■2006.10.30
一週間野ざらし。どのくらい痛んでいるか心配だったが、意外に平気だった。朝10時頃から作業開始。今日は1人欠席ということで、どの道完成しない。なので出来るだけ描き込む。

6人で好き勝手に描き始めたので、あまりにまとまりがないというか、いつもならそれでOKだが、今回はお店のシャッターなので、なんとかまとめたい。赤い手青い手の色がやはりインパクトあるので、右側シャッターにも赤を入れる。そして各キャラクターのアウトラインを入れると、ずいぶんとまとまりが出て来た。物議を醸した上岡作「たんさいぼう」の周りも少々白を入れ、少しさわやかに。

最後に店舗の必要事項を記入。すっかりシャッターらしくなった。

■2006.11.03
最終チェックと仕上げにニス塗り。気になるところだけを手直しのつもりが、隙間が気になり、まだまだ描く。左側のシャッターにも赤を入れるため、タコを描く。上岡作のたんさいぼうが、文房具攻撃を受けていて、いじめ問題でも物議を醸しそうなので、タコがたんさいぼうを助ける形にしてみた。
合間の白も出来るだけ奇麗にするため、今一度塗り直し、そして最後にニス塗り。と、ここで問題発覚。たんさいぼう周りの白がニスで溶けてしまう。これはどうしたことか? 一週間経っても乾かないとは考えられない。明らかにアクリル系絵の具ではない。垂れないように注意しながらニス塗り。

そして完成。掃除、最終チェックも含め3日のつもりだったが、結局4日かかってしまった。やはり屋外での作業は天候しだい。多少余裕をもったスケジュールで臨みたい。そして今回は全てが勉強になったと言っても良い。ただ自由に描けば良かった「キサラギハニーPROJECT」「デザインフェスタギャラリー壁画」とは明らかに違う。そこにはオーナーの意向や、商店街の皆さんの反応があり、一筋縄ではいかないものを感じた。今後もこの経験を生かして、皆に喜んで頂けるモノをどんどん描いていこうと思う。

■物件情報
菊屋浦上株式会社
左利き用文房具・オフィス用品通販・オフィス家具取扱店・文具OA事務用品・エコマーク商品の販売・修理

住所:〒229-0031 神奈川県相模原市相模原6丁目26番7号
TEL:042(754)9211
URL:http://www.kikuya-net.co.jp

■制作メンバー
Tako★MASARU
http://takomasaru.com

移動マッサージ
http://blogs.yahoo.co.jp/masimaromeron

aqui
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UPAKO

杉江マユ
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上岡雄貴
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